【祝合格】賃貸不動産経営管理士・・・でもなんで合格できたのかわからない?【自己分析】

前回のブログで公開させていただきましたが、令和4年賃貸不動産経営管理士試験を一発合格することができました!

先日合格通知が届き、実感が湧いてまいりました。

 

しかし、改めて振り返ると、どうして自分が一発合格できたのか、きちんとした分析が難しい状況であることも見えてきました。

受験された方はご存知と思いますが、今年(令和4年)は例年に比して難化し、個数問題も多く、多くの受験生が戸惑うこととなりました。

twitter等でも、”過去問が通用しなかった”、と嘆いている方が散見されました。

 

そこで、改めて今年なぜ自分が一発合格できたのかを、できるだけ客観的に振り返ってみる試みをしてみます。

 

※(注意) 今回私は、宅建試験後の約1ヶ月間で賃貸不動産経営管理士の試験勉強をして合格しました。宅建試験の勉強がベースにあることが当然賃管士試験勉強に強い影響を与えております。新規で賃管士のみの受験を考えている方には当てはまらない状況がありうることは予めご了承ください。

 

 

まず結論から。

影響力の大きい順に並べてみます。

① 運

② 基本(過去問)に忠実

③ 予想問題集に深く入り込みすぎなかった

④ その他・・・

 

① 運について

これはもう、正直、運としかいえません。私は自己採点34点+ボツ問1点=35点で合格、でしたので、本当にボーダーラインでした。ケアレスミス1問でもほぼアウト、逆になんとなくこっちかなと思ったのが正解だったので救われた、等々あげればキリがありません。なので、基本は運の要素があった、ということは間違いありません。

その上で、ベースの34点が取れた理由について以下に記載します。

 

② 基本(過去問)に忠実

SNSで過去問が通用しなかったと嘆かれている方も散見されましたが、果たしてそうでしょうか・・・と言えるほど、自分は俯瞰的な目線では語れない、のですが・・・

 

私が行ったことの中心は、テキストと過去問(共に日建学院)の反復でした。

過去問は5周ぐらいしたと思います。

テキスト騒動に関しては、ご存知の方も多いかもしれませんが、twitter上で、賃管士受験者間で一時ざわついたことがありました(通称 みん●し騒動)。その結果、御多分に洩れず私はみん●しから日建学院にテキストと問題集を変更しました。

それが功を奏したのかは分かりませんが、とにかく過去問の基本的問題を繰り返しました。日建学院の過去問は、それほど奇問難問が多いという印象がなく、比較的全体的に流すことができました。これも宅建試験の勉強の影響で、法律系の問題は基本的に宅建との比較で整理、理解することで比較的短時間で吸収することができました。他方、賃管士特有の設備系の問題は1個1個拾っていく感覚でした。

 

③ 予想問題集に深く入り込みすぎなかった

予想問題集は大手から、TAC、LEC、日建学院の3社から出ており、どの会社のものをいくつやるべきか?という疑問が生じました。優秀なtwitter民は早々にテキストや過去問を終わらせて、予想問題集を複数購入されている方が散見されましたが、正直、この辺りは、本試験過去問も少なく、また試験難化が確実視されている中、全員が手探りだったと思います。

私も予想問題集をやるべきか悩み、twitter上でアンケート取らせていただいたところ、ご回答いただいた方は、大体1冊か2冊は予想問題集をやる、という方が多かったです(TACかLECを選択する方が多かった)。

 

不安に駆られた私は、結局3社とも購入してしまいました(勢い)。

 

しかし、ここで問題発生・・・・そう、解けない(笑)

 

過去問5周しても、予想問題集には解けない問題が多く、やっている最中に心がボキボキと折れまくり、直前期に完全にペースが乱されました。直前期の時間のない中、何に時間を費やすかが非常に大事でしたが、ここで勇気を持って予想問題集に深入りしないという選択ができたことが、勝因の一つであったことは確かです。具体的には、各社とも3回分の問題(初級・中級・上級の三段階方式みたいな感じ)でしたので、上級はもう手を出さない!と決めて、基本をやることに集中しました。また復習もめちゃ時間かかるしやる気も出ないので、模試形式にはせず、答えを隣に置いて、一問一答形式で(最後は)やってました。逆いうと、それくらいしないと解くモチベーションが保てませんでした。

結局そんなやり方でしたので、予想問題集は(結果論ですが)ほとんど役に立たなかったと思います(正直やる必要もなかったと今は思いました、結果論ですが・・・)。唯一、日建学院の初級編は基本的な問題ばかりなので、良い過去問の復習にはなったとは思います。

 

④ その他・・・

その他にまとめて良いのかわかりませんが、今回試験を通じて、水野塾の水野先生の動画が参考になりました。まず、宅建終わって多くの受験生が賃管試験に目を向けた時、水野塾の無料公開動画(ガイダンス的)をみて、『簿記が出題範囲に入ってる』情報を得たり、一部界隈(twitter)がざわつき始めるきっかけとなりました。

私は水野先生の講座は(直前以外は)取りませんでしたが、水野先生や平柳先生の映像講義を受講された方もおられたようです。

YouTubeTwitterなどで情報共有・交換をさせてただいたことが、今回は特に影響が大きかったと思います。おそらく完全独りで適切な情報収集ができなければ合格できていなかったと思います。

 

また、試験前日、水野塾の前日ファイナル講義的なものを受講しました。費用は確か6000円ぐらいで、(個人的感想ですが)正直ちょっと高いな・・・と思っていました(確かセット講義で2万円ぐらい位だったと思うので、それと比べると・・・という感じ)。しかし、試験前日には、このわけわからん(?)試験に対して、もう来年は絶対受けたくないという思いが強くなっており、6000円かけても合格確実性が高まるなら、という思いで受講させていただきました。

結果は、受講して大変満足がいくものでした。正直、前日講義でヤマが当たったとか(実際当たっていたのかもしれませんが、もうあまり記憶にないです・・・)、特別スペシャルなテクや知識が入ったとか、そういうことはなく、とにかく水野先生が基本に忠実、過去問に忠実にまとめてくださっていたので、とてもわかりやすく丁寧に整理することができました。一番印象に残っているのは、水野先生が『設備や建築の深い細かい知識に深入りしなくていい』とおっしゃっていただいた事です。過去問の重要なところを中心に振り返ることが、結果的に本試験でも役立ったのだと思っております。何より、予想模試で折れまくっていた心を立て直すことができたのが大きかったです。やはり立ち向かう気持ちは重要ですね。

 

 

いかがでしたか?(→まとめブログ的な。いちどやってみたかった笑)

自分なりに、合格できた要因を振り返ってみました。

こうやって振り返ると、何も特別なことはせず、基本的なことが重要であった、そしてその背景に宅建試験の知識がベースとなっていることが改めてわかります。今後も難化することが予想される本試験ですが、宅建とダブル受験を予め想定される方は、宅建との比較で本試験内容を俯瞰することも有用と思います(ただし時間のある方に限る)。

 

本ブログの内容が皆さんのなんらかの参考になれば幸いです。

 

(蛇足)

※※ブログ内で、前日講義の講習費が高く感じたと申し上げた件について、私見を述べさせていただきます。値段の高い安いは個人の主観なので、当然人によって変わります。それよりも、私がなぜ6000円出して直前講義を受けることにしたのかを、もう少し深掘りして記載してみたいと思います。

今や、YouTubeで無料で講義を視聴するのが普通となった今、お金を出すことに抵抗を感じる方もおられるのではないでしょうか。予備校の先生でさえ(限定公開のこともありますが)無料動画を公開してくださる時代です。では、なぜプロの彼らがそこまでしてくれるのか、を考えたことがあるでしょうか。

もちろん、各先生方に、多くの受験生に合格してほしい、という熱い思いがあるのは確かだと思います。他方、彼らはプロであり、個人事業主的な活動として行なっておられる方もおられます。プロである以上、利用者は対価を払って利用すべきと、いう側面もあります。

私は、彼らが無料動画公開する理由の一つに、例えばこの直前講義の受講者集客のため、があると思いました。ガイダンス動画で、『この先生わかりやすいな』『色々な必要な情報を教えてくれるな』と受験生の心を掴んでおいて、直前期の私のような不安な受験生が出た時に、顧客として応募してくれるようにする、そして結果受講生に満足度を与えてくれる、これは本当にプロの仕事だと思いました。直前期は、私のような思いで(藁にもすがる思いで)、受講される方もおられるでしょう。当然プロはそれも見越した上での活動、ということが言えると思います(ちなみに個人的に”課金”という言葉があまり好きではないので、ここでは使用しません。課金は基本無料が前提という概念ですので・・・)。

何が言いたいかというと、そういったことも全て踏まえて(理解した上で)顧客として対価を払い、十分満足のいく講座であり、”プロってやっぱすげえな” という当たり前の感想を持ったということです。

本試験に限らず、資格試験等で、独学でやるか、何らかの教材等を利用して行うか、の話題は常に上りますが、個人的には対価に伴う効果が期待でき、その対価が払える方ならば、利用の検討をケースバイケースで検討するのが、賢い利用者なのではないかと今は思っております。

 

長くなって申し訳ありません。

 

https://www.youtube.com/watch?v=1-IIaXysq_M